あいをうたうひよこのヤクザみたいなアイドル

 

え?あーたファンだったかしら?(cv.デヴィ夫人)

 

他の人から見たらファンとは言えなかったと思うし、ましてやファンから見たら部外者は黙っていてくれ、とも思うかもしれない。でもこれは私のブログなので書く。

 

突然だが、「スローバラード」という曲がある。私がこの世界で一番好きな曲だ。

 

「スローバラード」に出会ったのは中1のとき。

その頃から私はJUDY AND MARYYUKIのファンだった。

JUDY AND MARYに「Peace」という曲がある。これは、JUDY AND MARYのラストシングルでもあるのだけど
その曲には「僕は好きだよ スローバラード/君が好きだよ スローバラード」という歌詞がある。

その時は「スローバラード?音楽用語かな?」といった具合に特に気にも留めず、ただそのゆったりとしたメロディと、「僕は好きだよ」が2番では「君が好きだよ」と変わる歌詞がとてもお気に入りだった。

 

 

 

中2になると、社会科の先生が変わった。先生は私が娘と似てるからって気にかけてくれるようになり勉強を教えてくれたので社会のテストも点数取れるようになった。(それまではやる気がなくテストの回答の全部ひらがなで書いていた)

 

先生は授業で歴史や政治にまつわる映画や音楽を沢山流してくれた。特に「夜と霧」の映像は当時13歳の私には衝撃的すぎて、今でもまだ脳みそにこびりついている。

あと先生は大根も丸かじりしていた。あれはなんだったんだろう

 

先生はRCサクセションが好きだった。その影響で私は学校が終わるとYouTubeで「エンジェル」や「冬の十字架」を聴いていた。

そしてすぐにこの曲に出会った。

 

「もしかしてPeaceのスローバラードってRCサクセションのスローバラード!?」って、点と点が繋がって線になった。

 

YUKIちゃんの「世界はただ、輝いて」という曲では「バンドマン歌ってよ」という歌詞がある。これはRCサクセションの「ラプソディー」のサビの歌詞である。その他にも「不思議」もYUKIちゃんはカバーしていた。YUKIちゃんはRCサクセションに影響を受けたんだなー

 

カバーといえば、松田聖子の「SWEET MEMORIES」もYUKIちゃんが歌っていた。はじめステージでJUDY AND MARYだけが演奏していて、途中で松田聖子が登場して2人で歌うって演出で、私はこの曲も大好きだった。今やカラオケの十八番である。

 

高校に入ってからジャニオタになった。ある日何気なくテレビを見ていたら、よく知った曲が流れた。それは「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」だった。

 

まるでひよこのヤクザみたいな風貌の関ジャニ∞渋谷すばるが、その眉間に複数のシワを携えて丁寧に丁寧に歌っていた。

 

やっぱりこの人歌上手いなぁと感心してた。

 

数日後今度はMステを見ていたら、渋谷すばるが「関ジャニ∞」とかいてあるTシャツを着て1人で出ていた。

「"関ジャニ∞"の渋谷すばるです。」

そう言って、歌った。そのTシャツをぎゅっと掴んで

 

それ見てめちゃくちゃ感動したの!!

この人はアーティストじゃない。アーティストである前に関ジャニ∞というアイドルなんだ。関ジャニ∞というグループの幅を広げる為に歌ってるんだって思ったんだよ。愛だなぁって思ったんだよ。

 

これをきっかけにネットですばるがソロで歌っている番組を検索してよく聴いていた。

 

1年後すばるくんは、カバーアルバム「歌」を発売し、Mステで「SWEET MEMORIES」 を歌った。

 

私はMステの歌に感動してアルバムの詳細を調べた。

するとなんとそのアルバムは「スローバラード」から始まり、「SWEET MEMORIES」で終わっていた。


すばる私の好きな曲全部歌うやんけ!!!

バカな私は「運命」をかんじ、すっかりすばるの歌のファンになったのだ。
「すばる」って名前も好きで、将来子供にはすばるって付けたいってよく周りに言っていた。

 

その頃アルバムを引っさげてツアーも始まっていた。

安田担の友達に行く?って誘われたけれどお金がなかったので初回盤だけ買ってライブは行かなかった。ライブに行かなかった反動か、飽きるほどめちゃくちゃ聴いた。でも今思うとあの時行けばよかったと後悔しているのが本音だよ。

 

 

私はすばるくんに音楽で出会った。

でも、彼は、その音楽に連れて行かれちゃうんだ。

 

好みのアーティストだったからじゃない。

はっしーの親友だからでもない。

関ジャニ∞渋谷すばるだったから、関ジャニ∞を背負った渋谷すばるだったから彼の歌を聴いた。

でも、彼はもう関ジャニ∞に甘えたくないといった。

 

やっと関ジャニ∞自体を好きになってきてたのになー。クロニクルも面白いし、関ジャムも勉強になるし、関ジャニ∞でオススメの曲ありますかー!?ってツイッターで色んな人に教えてもらってたのに。泥棒役者も面白かったのに。

「すばるくんの下ネタはどぎつい」「でもすばるくんって案外関ジャニ∞の姫ポジじゃない??」「エイサー(?)の姫じゃん」とか思うようになってたのに。

 

もっと早く好きになれたらよかった。

 

アイドルって永遠じゃない。ずっと見ていれるわけじゃない。今の私にはアイドルしかなくて、それがめちゃくちゃ怖くなった。

今は学生で、とても自由だけど、自分からなにもしなきゃ、宙ぶらりんのまま、空っぽのままなんだよね。

 

アイドルを愛でている時間は本当に楽しくて唯一感情的になれる瞬間だけど、もしも自担にそんな日が来たら多分私の心は終わる。

 

だから無くても大丈夫でいれるように他のものも見つけなくちゃいけない。

 

今回の件で、アイドルへの距離感をちょっと考えなくてはいけないなと本当に思いました。

 

ちょうど今たくさん新しいことを計画していて、(それが無事実行できるかが私の大きなハードルなんだけど)頑張らなくちゃってますます思った。

 

A.B.C-Zの夢は私の夢じゃない。私は私の夢を見つけなくちゃいけないね。

 

朝電車の中で、「あなたは雲の影に明日の夢を追いかけてた私はうわの空で別れを想った」ってイヤホンから流れたときは、きつかったなー

 

でも、

 

ここから何処へ行っても世界は夜を乗り越えて行くそしてあいのうたが心に響き始める

 

のかなあ